そんな記事を読みました*。
経営者が戦争や戦戦に関連した比喩表現を対応すると、アナリストなどによる外部評価に悪影響を及ぼすことがわかっているそうです。その調査によると、そうした用語をプレゼンテーションで経営者が多様した場合、アナリストレポートがネガティブになる割合は20%も増加するそうです。
戦争や戦いの表現は、日本でも特に年配の経営者が好んで使うことがあります。
「今年のサマーセールは厳しい戦場になる。」
「今回のA社との戦いには必ず勝たなければいけない。」とか、そういう言葉を使う人はたくさんいますね。
孫子の言葉などを引用して使う人も多いでしょう。
これは社内での話も然りだと思います。
戦争や戦いに例えるほど仕事が厳しいという意味で使われていることが多いのはわかりますが、それにより「よし。では、頑張ろう!」と思う人よりも、むしろ暗い気持ちになってしまう人の方が多いのではないでしょうか。
「真剣勝負!」くらいならまだしも、「営業は生きるか死ぬかの戦いだ!」という表現は今の時代に合っていません。
もちろん経営者だけでもなく、部長課長などのマネージャーでも同じです。「みんなで頑張ろう」という意味で比喩表現を使うのであれば、もう少し明るく親しみやすい表現にした方が良いのかも知れません。
(*Harvard Business Review May-June 2025)