いつの間にか色々なお役所書類がオンライン申請できるようになりました。個人の住民票などがコンビニで発行できるのは有名ですね。実は法人の商業登記簿謄本もオンライン申請ができます。もっともこちらはコンビニではなく法務省のホームページから申請し、数日後に郵送されてくるという仕組みです。入力項目も少なくて簡単だし、近くに役所がない会社や少人数でやっている会社にとっては特に便利です。

当然、支払いもオンラインです。ちゃんとネットバンクと連携していて、金額や番号などを手入力することなくクリックだけで支払いが可能です。よくできていると思います。

が、しかしですね…。
手続きだけはデジタル化されたものの、その先に紙を印刷して郵送するという超アナログな作業があるわけです。いや、そもそも登記簿謄本という紙の書類が必要なこと自体、前近代的であり、昭和時代を引きずっています。根本的にデジタル化されているわけではなく、「紙芝居を自動で再生している」みたいなレベルです。

しかも、この登記簿謄本を要求してきたのが(今回は役所ではなく)大手クラウドサービスなのです!ちょっと考えられませんね。

まだまだ日本が完全にデジタル化される日は遠いのかも知れません。