昨日書いた「料亭料理のアウトソーシング」を読んでくれた人と、「料理人がいない料理屋って違和感があるね。」という話になりました。確かに「料理屋」とか「料亭」とかいう名称なのに料理人が1人もいなく、厨房すらないというのはおかしな話のように思ってしまいます。

しかしですね…。考えようによっては、料理を作るところと出すところが分離されているだけのことなのです。

他の業種で考えてみてください。家電も自動車も、作っているところと売っているところは違うでしょう。食品だって日用品だって、作っているところと販売しているところは違います。私たちの業界だってしかり。制作者が一人もいないホームページ屋だってありますし、翻訳者がいない翻訳会社もあります。

そう考えると、料理屋さんだって料理を作る方ではなく、出す方が専門というのも、何ら不思議ではありません。高級料亭なら雰囲気もサービスも抜群にいいのでしょう。それなら料理は作らずに最も得意とすることだけに専念すればいいのです。作る方はアウトソーシングするのも悪くはないはずです。

世の中、色々なことが高度に専門化され、高度に分業化されてきています。料理屋さんだって上手に分業し、効率化することが必須なのかも知れません。