先日お話しした方が、「息子は大学を出て一流企業に採用されたものの、入社したその日に早速転職サイトに登録した」と言って嘆いていました。
なんか、結婚届を出しに行って離婚届をもらってくるような話ですね。
まあ、確かに親世代が就職した40年前と違って終身雇用は大前提でなく、数年ごとに転職する人が増えてきたことは事実です。
さらに、「でもすぐに辞めるとマイナスなので、最低1年は勤めるつもり」と言ったそうです。「最低」というなら5年、いや10年のことでしょう。1年なんて、何の意味もないです。
何度もこのブログに書いている通り、私自身は転職は大賛成ですし、まだ自分がやりたいこと、向いていることがわからない若いうちに複数の仕事を経験することもありだと思います。しかし社会人経験がない人が1年程度勤めたところでその会社のこと、仕事のことがわかるはずはありません。やはり5年は必要です。新卒1年程度で辞めた人は次の就職にも不利であることは明らかです。
この数十年で世の中が激変したため、それをアドバイスできる年長者が少ないのも事実です。少しでも転職に理解がある人が教えてあげるしかなさそうです。