会社近くにある飲食店がすざましい勢いで入れ替わっていきます。ここ近年はコロナの影響もあり、とくに激しい感じがします。3年間で1/3くらい変わったかも知れません。
まあコロナに関係なくても、元々利鞘が薄いタイプの飲食店なら家賃が高い渋谷でやっていくのは並大抵のことではありません。十分な集客ができなければ撤退あるのみです。個人経営店なら家賃と従業員の給料だけでも大きな負担となるため、売上が少しでも減少すると赤字になり、1年もすれば借金の返済が出来なくなって倒産します。
新しいビルなどに入っている大手の場合は少し事情が違います。新築の高層ビルなどは路面店と比べても家賃が非常に高いうえ、通常は膨大な敷金を要求されます。また審査もあります。なので、大抵は大手がやっている店やチェーン店しか入居することはできません。そしてそれらの店なら当然資金力があるため、1年や2年赤字が続いたくらいで倒産するわけではないはずです。その一方で大手なら本社が戦略的に数字で判断して進退を決定します。そこに「根性で頑張れば何とかなる。」という精神論はありません。場合によっては多少の黒字が出ていても、賃貸契約更新のタイミングで更新費用を払わずに、さらに収益性が高そうな新しいところに移動することだってあります。「あの店、客は入っていたのに何で撤退したんだろう?」というのはそのためです。
いずれにせよ、華やかな都心での飲食経営は見た目とは裏腹に、とても厳しいものだと思います。