先日、同業者とそんな話で盛り上がりました。

どんな業種だって同じです。大手自動車メーカーでもタイヤからナビまですべて自社で作っているわけではありません。パソコン、家電だってしかりです。大手広告代理店やゼネコンは二次受け、三次受け、四次受けまであり、実際に作業をやっているのは遥か川下にいる業者だったりします。レストランだって100%手作りと言ってもパンまで作っているところは稀です。当然、ワインも野菜も買ってきています。

さて、私たちの仕事の場合はどうでしょう?

単に「ホームページ制作」と言っても内容を考え、文章を書き、宣伝文句を考える仕事もありますし、デザインをする仕事、プログラミングをする仕事、サーバを設定する仕事…など多岐に渡ります。もちろんその前には営業活動があり、お客様との交渉があり、契約があり、請求があります。これらをすべて一人でやるのは至難の業です。特にデザイン制作、文章作成、プログラミングは大きく異なる分野です。

会社単位でもしかり。よほど大きな会社ならともかく、数名でやっている規模なら、全部網羅することはできません。

では、どこまで自社でやって、どこまで外注すべきでしょう?

ある、急成長した会社は「営業だけは全部自社。そこでノウハウを積み上げる。」と言っていましたし、反対に営業は代行に頼っている会社もあります。なので一概には言えないのでしょう。企画やディレクションなどは会社ごとの特徴でありノウハウでもあるので、自社で行うところが大半かと思います。

一方、デザインやライティングなどはそれぞれに得意分野や専門分野もあるので、自社ですべて賄うのは困難です。プログラミングもしかりです。さらに閑散期、繁忙期があることを考えると、外注した方が費用面でも効率的かも知れません。

やはり一概には言えません。自社の強みとするところは出来る限り自社で行い、汎用性が高いものは外注するのが王道なのだと思います。