日本で「ブランド」と言われると大半の人はバッグや衣類などで有名なフランスやイタリアの高級メーカ名を連想します。もちろんそれも「ブランド」で合っているものの、本来はもっと広い意味の言葉なのです。
Wikipediaによると「広い意味では高級や低品質など関係無しに全ての商品やサービスに対してブランドと呼ぶ。 狭義としては高級品や一流品などを示す意味で使われる。」ということです。我々WEBマーケティングの仕事では、前者の意味で使うことが一般的です。
また英語の場合、さらに広く、社名や商品名などの固有名詞までを含めることもあります。
例えば多くの一般ユーザが会社名や商品名の固有名詞をキーワードとしてGoogle検索してホームページにたどりついた場合、日本語では「指名キーワードでの流入が多い」といいますが、英語では「ブランドキーワードでの流入が多い」という言い方をします。ここで別に有名ブランドという意味はありません。ほとんど誰も知らない会社名や商品名でも「ブランド」なのです。
そしてその固有名詞を少しでも多くの人に認識してもらうことや、その名前から受ける印象を自社の戦略に合わせて変化させることを「ブランディング」といいます。例えば渋谷に「マハナ軒」という安いラーメン屋があるとします。そのマハナ軒がビラ配りを頑張って名前が有名になり、「安いけど美味しい」と近所で評判になってくれれば、ブランディングが成功したと言えます。
ハンドバッグの高級ブランド、ITの国際的な大企業、飲食店の個人事業、すべて同じです。成長しているビジネスは、この意味でのブランディングに長けているものです。