欧米のグローバル企業に勤めていると年に1回~数回、全社が一堂に集合する全社会議があります。大抵は2-3泊程度の宿泊付で行う大規模なものです。会社によっては営業部隊だけで行うものやユーザー、代理店などを招待して行うものもあります。
これが日本の場合だと、特に社内だけのものは暗く重い雰囲気のことが多いのです。「厳しい環境でわが社が生き残るためには…」などと、偉い人が大真面目なスピーチをし、それに続く部門長などの人たちも厳しいビジネス環境や目標数字の話などを大真面目にします。夜の懇親会はさすがに楽しくやろうとするものの、それまでがあまりにも大真面目な厳しい話ばかりだったので、懇親会も大きく盛り上がることは難しいのです。
一方、欧米の企業が行う全社会議は、とても明るいものです。たとえ経営環境が厳しい状態にあっても、それを全面的に出すのではなく、良い話を全面的に出して雰囲気を盛り上げます。業績表彰、優秀者の発表なども、非常に明るく楽しくやります。みんなで会場の雰囲気を盛り上げ、全員がとてもポジティブになります。
そして夜の懇親会。DJなどを呼んだり、何かのショーをやったりして、大騒ぎします。本当にみんなが仕事から離れ、心から楽しむ感じです。日本式の宴会やホテルでのパーティとは大きく異なります。
まあそれぞれの文化があるのだからどちらが良いというわけではありませんが、日本式を欧米に持ち込もうとすると大抵は大失敗するということだけは知っておいた方が良さそうです。