昨日書いた、問合せフォームの入力項目が減るどころか逆に増えている話を読み返していて、そういえば役所の必要書類もまったく減っていないことを思い出しました。

ある手続きには、登記簿謄本、納税証明書、会社のパンフレットなどなど、10+もの書類が求められました。以前と違い郵送ではなくPDF添付だったのですが、それでも元の書類は紙で発行されているので、スキャンするか郵送するかが変わっただけで、実質何も変わっていないのです。また申請書に書く内容も会社の住所や法人番号、代表者名、設立年月日、決算内容…などなど数十項目にも及びます。

どう考えても不要でしょう。今の時代、そもそも謄本がなくても法人番号があれば国税庁のホームページで実在することは確認できます。また、ホームページがあるのに会社のパンフレットは不要です。正しく納税していることだって、(公表はされていないものの)国税庁のデータでわかるでしょう。

思うにですね…。

昨日の問合せフォームも同じですが、作る人は「まあ、こういう情報、こういう書類が一般的に必要だな」という程度の考えで進めていて、UX、つまりユーザの利便性などは考えていないのではないでしょうか?「これが本当に必要か。なしでは何か困るか?」「どうやったら使う側の負担を少しでも減らせるか?」「どうやったら問合せが増えるか?」「どうやったら双方にとって効率的か?」という視点が欠如しているように見えます。

日本の生産性を上げるためには、まだまだ改善すべき点が多いようです。