20年も前に友人から聞いた話を、なぜかふと思い出しました。

その人が自分の彼女にプレゼントとしてお洒落で使いやすい高級ボールペンを買って贈ったそうです。そうすると彼女は大喜びし、そのボールペンを大いに気に入って毎日使ってくれたところまでは良かったのですが、1本じゃたりないので自分で店に行って同じものを3本買ってきて使いだしたのです。それを知った友人は「そんなことされたら自分が気持ちを込めて贈った1本の意味がない!」と言って怒ったそうです。

それって、両方ともわかるような気がします。

贈った方としては、確かに想いを込めた1本だったのが多数複製されたような気分になったでしょう。自分の気持ちが踏みにじられたと思ったかもしれません。一方贈られた方は、同じものを自分で買いたくなるほど、そのプレゼントを気に入ったということであり、その人にとっては同じものを3本買うということが最大の喜び表現だったのかもしれません。

私自身、仲良しのお客様に贈ったワインをその方が大変気に入り、その方は同じものをネットで調べて自分で何度も買ったということがありました。私にとっては、「予想通り好みにピッタリで、そんなに気にいてくれたんだな。よかった。」と思って嬉しいかったのですが…そうでない人もいるわけです。

やはり受け止め方は人それぞれです。何かあった時、悪い方に解釈せずに、いい方にポジティブにとらえるのが一番だと思います。