昨年、息子さんが某メガバンクを辞めて名もない外資系企業に転職したと嘆いている人の話をきいて、まだそんな考えが浸透しているのかと思いました。

日本では有名大企業に勤めることが人生の成功であるような考えが根強く残っています。その会社に所属しているということが全てであり、そこで何をやっているかすら聞かれることは滅多にありません。

そういえば随分前によく知っている居酒屋のオヤジさんが、「あの人は偉いんだな。○○商事に勤めているんだって。」と言っていたのを思い出します。○○商事に勤めていればエライと思われるのだと痛感しました。私に言わせれば、大企業に勤めて会社名だけを自慢にする人よりも自分でリスクをとって居酒屋を開業して40年間やっているオヤジさんの方がよっぽどエライと思うのですが…。世の中的には違うようですね。

日本の起業数は中国を含めた主要国の中でダントツ低いことが知られています。制度だけでなく根本的な文化の改革が必要だと思います。