先日、ある海外大手企業のマネージャーであるお客様から「最近サポートが悪いぞ。依頼した件はいつになったらできるんだ?」というメッセージがチャットに届きました。

びっくりです。随分前から担当者と頻繁に直接やり取りし、すでに完了していることなのです。

そのことを(やんわりと)伝えたところ、返事がありませんでした。まあ日本なら謝罪の一言があるものですが、そこは文化の違いなので別に気にすることではありません。

しかし…こういうのって、私自身が大企業に勤めていた30年も前から何ら変わっていませんね。同じ会社内でも、部長から「いつできるんだ?」といわれ、「いや、先週終わって副部長に報告してあります。」なんてことがありました。隣の席同士でもコミュニケーションが取れていないのでしょう。

もっとも30年前はまだネットがない時代で、コミュニケーションはすべて電話か対面のみでした。なので都度全員でミーティングでもしていない限り、人によっては伝達漏れも起こりえたわけです。しかし今ならチャットでもメールでも毎回全員にCCできるのだし、防げると思うのですが…あまりにも数が増えすぎると全部読まなくなるから、漏れるのかも知れませんね。

また、プロジェクトなどがある程度進めば、担当者同士が直接やり取りするようになり、マネージャーとかが蚊帳の外に出ることが多々あります。そして内部で報告が行き届いていなければ、結局同じことになってしまいます。

しかしそれにしても、進捗管理表をオンラインで共有したり、週1回メール添付することが超簡単にできる時代です。

大きく進化したコミュニケーションツールも、結局は使う人間次第なのかも知れません。