よく行く店で、「清水さん、先日はお友達を紹介してくれて、ありがとうございました。」とか言ってビール1杯でもサービスしてもらえると、とても嬉しいものです。また紹介しようと思いますし、やはりこの店にリピートしようと思います。
損得勘定で考えても、店としてはビール1杯出したところでコストは微々たるものです。大きな負担になるわけではありません。それにより、リピート客をさらに強いものにでき、さらに紹介客を取ることができるのなら、非常に良い投資と言えます。
なのに、それすら出来ない店が何と多いことか…。
私たちの仕事でも同じです。長くお付き合いいただいているお客様、よくしてくださったお客様には多少なりともサービスをしたいものです。少しくらいの作業なら何かのお礼として無料で受けても構わないのです。
ところがですね…。
飲食店のビール1杯と違い、私たちの仕事は目に見えないもので、価値がわかりにくいことが難点です。本来なら別料金になるような作業をだって、お客様の目からすれば無料で当然と思われることもあります。ビール1杯どころか、数万円するくらいの作業量であっても気づきにくいのです。
かといって、「本来なら5万円する作業ですが、先日のお礼を兼ねて無料で対応します。」と言うのも恩着せがましいですし、相手によっては失礼になってしまいます。
「ビール1杯、ごちそうしますね!」と、わかりやすく簡単に言えないところが難しいところです。