海外からの観光客といえば、京都の寺院や富士山、東京タワーなどの観光地をまわり、その写真を撮るのが定番だと思われています。

もちろんそれで合っているのですが、それだけではありません。渋谷を毎日歩いていて、色々なことに気づきます。

まず多くの人たちが渋谷のドン・キホーテに行って大量に買い物をして、店の前で写真を撮っています。もはや渋谷のドン・キホーテは観光のルートに入っているように思えてしまいます。

もちろんハチ公前交差点は世界的にも有名なので、その交差点を横断中に真ん中で写真を撮っている人や、ビデオ撮りしながら歩いている人が非常に多くいます。ここも人気の観光スポットですね。

それから意外なのは渋谷センター街の看板。ここに出ているような写真を多くの観光客が撮っています。ここも何かの情報サイトで話題になっているのでしょう。もはや、ここも東京観光の定番になっていると言えます。この、日本語で書かれた看板が宙に並んでいる様子が面白いのか…。

あとは道玄坂などにあるカラオケ屋の看板、あやしい店の看板なども多くの人が撮っています。その店が何の店なのか、理解しないで撮っている人が大半ではないでしょうか?

私たちが普段、「外国人は日本のこんなところを回る。こんな風景を喜ぶ。」と思っているものは、ごく一部に過ぎませんし、その多くは過去のイメージであり、現在の大半の観光客にとってどうでもいいと思われていることもあるものです。富士山の写真を出しておけば100%日本らしいと思っているのは私たちの方であり、実は海外から来る人たちは、そんな日本のイメージを持っていないこともあるわけです。

海外向けのホームページ、広告、イメージPRなど、すべて共通しています。私たちが昔から持っている固定イメージ通りではないことが、実は多いものです。