仕事以外のグループ、例えば登山やハイキング、スキーやスノーボード、水泳、ダンスなどのスポーツ、囲碁や将棋などの趣味、ライオンズクラブやロータリークラブなどのVIP社交クラブ、など、色々なグループが世の中に存在します。そして、多くの人がその中のどれか、あるいは複数に所属しています。私自身もスキーや水泳など、複数のスポーツグループに所属しています。

よく考えてみると、不思議です。学校を卒業し社会人になると、大抵の人は会社などの組織に所属します。そしてそれ以前にも家族という組織に所属しています。あるいは田舎なら住んでいる地区に何らかの地区組織があるでしょう。それらは実質的に必須ですし、それだけでも日々忙しいはずです。

さらに、それに加えて多くの人が趣味など必要以外のグループに属しているのです。そしてそれぞれの活動を楽しみ、人によってはそれにプライドを感じています。

これを日本的だという人もいますし、実際にそういう傾向が強いことは間違いありません。古来から村社会であり、藩の制度が数百年も続いた国なので、グループに帰属したいという意識が根っから強いことは確かです。しかしどこの国にでも、多かれ少なかれ、同じようなグループ活動があるものです。

人は意外と弱いものです。一人で生きていけないのは当然ですし、意識として組織、グループに所属することによる安心感が不可欠なのだと思います。

仕事、家族だけがすべてではありません。それら「義務」を離れ、あえてそれ以外の集まりに所属することによる安心感や充実感も大切です。殺伐とした今の世の中で、特に必須なのかも知れません。