私がよく行くチェーン展開のコーヒーショップに朝限定で「すぐでるドリップ」というメニューがあります。その名の通り、注文するとその場ですぐにカップに入れて出してくれるもので、時間がない朝にピッタリというわけです。この名前が単刀直入で、説明不要、誰にとってもわかりやすくていいと思うのです。店員さんだって「どれがすぐに出ますか?」などという会話を1つ省くことができますね。

コンビニに置かれた多種多様な商品を見ていても同じ例が沢山あります。「充実野菜」という野菜ジュース、「一本満足バー」という栄養食品、「脂肪を70%減らした牛乳」という低脂肪牛乳…などなど、最近は、そんなネーミングが多くなったようです。消費者を引き付けるためには、無理にこだわった、変なわかりにくい名前を付けるよりはるかに効果的でしょう。

直接的なネーミングは、実はSEO的にも、とても効果的です。ホームページ名に自分の名前を付けたり思い入れがある(商売に直接関係ない)固有名詞を付けたりするよりも、その商品名やサービス名、店舗型なら地名を含めるのがベストです。例えば渋谷の道玄坂で味噌ラーメンに強いラーメン屋をやるのなら、「マハナ軒」という名前にするよりも、「道元坂味噌ラーメン」とか、「人気味噌ラーメン渋谷店」という名前にするのが理想ですね。検索でよく使われるキーワードと屋号、さらにドメインも一致させておけば、検索には圧倒的に有利になるはずです。

これからのマーケティング戦略として、意外と増えてくるかも知れません。