日本では起承転結という言葉で代表されるように、物事を順序だてて説明し、最後に結論に至るのが良いとされていることが多いようです。もちろん文章の内容や使用する状況、相手などによって違うでしょう。しかし学校ではそう教わったし、ビジネス文章などを読んでいても長々と説明があり、結論が最後にまとめてあることが多いでしょう。セミナーやスピーチを聞いていても、そういう流れになっているところが多いように思います。
一方、英語圏のレポートなどを読んていると、最初に結論が書いてあることがよくあります。そういえば私が外資系企業に勤めていた時も、報告書の要約やまとめを先に書くようにと言われた記憶があります。ミーティングやセミナー、スピーチなどでも最初にその目的を話してくれる人が多くいますね。
さらに私が最近購読しているアメリカのビジネス雑誌も、電子版では一番上に「要約を読む」というボタンがあり、それを押すと長い文章を5-10行くらいにまとめた要約が出てきます。それを最初に読むことで全体の文章がすんなりと入ってきやすくなりますし、時間がない時は要約だけで済ませることが出来ますし、もし要約を読んで興味がなければ、続きを読まないといいう選択肢もあるのです。たったこれだけのことで時間を効率的に使うことが可能なのです。
日本の記事で最初に要約を書いているところはまだまだ少数派ですね。全部を読まないと結論がわかりません。報告資料、セミナー、ミーティングなどでも同様です。1時間使ったあげく、自分と関係ない内容だったということは、みなさんも経験があるのではないでしょうか?
生産性を向上させるためにも、最初に結論や要約を持ってくることはとても大事なのです。