日本語でスマートというと、なぜか「痩せている」という意味がありますが、本来、英語のsmartは痩せているのがありません。日本語でなぜ「痩せている」になったのか不思議です。
さて。
英語のsmartは「賢い」「頭がいい」という意味なのですが、単に偏差値が高いとかIQが高いというだけでなく、要領がいい、機転がきくなどのニュアンスがあります。日本語では、このsmartに相当する言葉が無いような気がします。
英語だと、例えばお客様の課題を正確に理解し、効果的な解決方法を瞬時に提案すると「あなたはsmartだ」と言われます。また、通常なら1時間かかる仕事を10分で片付ける方法を見つけて実行すると、「Smart way!」と言われるでしょう。いずれも偏差値が高いという意味ではなく、要領がよく効率的であることを褒めているわけです。
最近は「Work smart!」という言葉をよく聞きます。単にがむしゃらに頑張って働く(Work hard!)ではなく、長く働く(Work long!)でもなく、「要領よく、賢く働きなさい!」という意味です。
日本が得意とする長く働けばいい、頑張って働ければいいという時代は終焉を迎えています。だからといって、「働き方改革」という旗本で時間を短くすればいいということではありません。いかに効率化し、いかにSmartに働くか、その考え方が日本では不足しているのかも知れません。
経済を弱体化することなく働き方改革をするには生産性を向上すること、そのためには「Work smart!」の発想が不可欠なのだと思います。