学生時代に何かで読んだ話なのですが、強烈に印象に残ったので、今でもよく覚えています。
本田宗一郎さんはとにかく他とは違うことをやる主義だったそうです。ある日、新しい提案を社員が持ってきたのに対して、「これは他にどこかやっているか?」と質問し、「はい、トヨタと日産がやっています。」と答えたのに対して激怒したということです。そのくらい、他を真似ること、他と同じことをするのを嫌い、差別化を目指したということでしょう。
またつい最近聞いた話は、バイクのホンダが初めて自動車を始めた時のことです。自動車を始めることを伝えると開発者たちは大喜びし、「こうやったらトヨタより良いものが作れる。」「こうやったらトヨタに勝てる。」などと話し出したのを黙って聞いていた本田宗一郎さんは…一言、「そんなことはトヨタにやらせておけ!」と言われたそうです。トヨタと同じことをやるのならホンダである必要はない、ホンダは他と違う会社なんだという強い意志だったのでしょう。
なるほど、ホンダの車はどれも個性的なわけです。これが本当の差別化戦略でしょう。
規模や業種が違っても必ず共通することだと思います。歴史の偉人から学ぶことは沢山あります。