日本では滅多に見ませんが、欧米では時々あることなのです。ビジネス用語でchicken (チキン)と呼ばれています。車同士が互いに向かって突進し、ハンドルを先に切った方が負けという度胸比べレース「チキンゲーム」からきているそうです。
例えば何かの製造を下請け会社に発注すると口頭で伝えた後で、「やっぱり上司の許可が下りなかったので20%安くしてくれ。そうしないと他社にする。」と言うような手口です。受けた方は口頭での発注だったとしても先走って製造を開始していたとすると、中止することで大きな損害が出てしまうので困ります。発注する方も上司からの認可が下りないのなら、困るでしょう。そうすると、どちらも譲れない交渉になってしまいます。そのあげく、大抵は立場が弱い方、この場合なら下請け会社が譲ることになるでしょう。
長期的なビジネス関係や自社の評判、信頼を何より大切にする日本企業では滅多にありません。一方、ビジネスはあくまで損得勘定と割り切る文化や会社だと日常的にあり得ます。
国際取引では日本の常識が通じないことがあるので要注意です。