日本でクリスマスイブにチキンを食べるようになったのは日本のケンタッキー・フライド・チキンが数十年前にキャンペーンを始めたからというのは有名な話です。
一方クリスマスにケーキを食べる習慣は欧州や米国でもあるものの、国や地方によってケーキの種類は異なります。バースデーケーキと同じタイプのデコレーションケーキを食べる習慣は、やはり日本で独自に展開された習慣のようです。こちらはチキンほど有名ではありませんが、不二家が広めたという説が濃厚です。
さて。
先日送られてきたDMによると、日本でクリスマスに食べるものはやはりケーキとチキンがダントツに多いようですね。ケーキは26%、チキンはローストチキンとフライドチキンを合わせると33%もあります。あとはローストビーフ、ステーキ…などが続きますが、チキンと比べると少数派です。(出典:インテージ「知るギャラリー」2024年12月20日公開記事)
そして12月24日、25日のレストランは、フランス料理、イタリア料理などの洋食店はどこも予約で一杯、その一方で寿司屋や日本料理屋はガラガラなのもお決まりです。
日本の食文化は世界でも例がないくらい多様化していて日本には世界中の料理が集まっているというのに、クリスマスの食事は意外なくらい画一的なのは不思議です。
「クリスマスは回転ずしに行こう!」とか、「クリスマスは鍋!」とか、どこかが新しいことを広めると面白いと思うのですが…チキン&ケーキを覆すのは、決して容易ではなさそうです。