恐らく、日本では10〜15年くらい前に一度ホームページを作った会社が多いと思います。初めて作った所もあれば、さらに前からあるホームページをリニューアルしたところもあるでしょう。10年前というと、スマホが一般的に広く使われるようになり、スマホ対応が必須になってきた頃です。

そしてその頃から、ホームページが誰でも割と簡単に作れるようになりました。便利なツールやサービスを使えば、少し感がいい人なら素人でも数日でそこそこ見栄えがいいものが作れるようになったのです。

それから10年、15年が経ちました。その頃に作ったホームページをそのままにしている会社は、そろそろリニューアルを検討し始めているでしょう。当然のことだと思います。

ところがですね…。

いざリニューアルをしようと思うと、10年前にホームページを作った担当者がすでに会社を辞めていることがあります。また、その時に一部の作業を依頼した外部業者が音信不通になっていることもあります。

実際のところ、最近よく聞くことです。

しかし、作った当時の担当者がいなくてもドメインとサーバの管理情報さえわかれば、大抵は何とかなります。最悪でもドメインの管理情報さえわかれば、たとえサーバの情報がわからなくても旧ホームページを捨てて新しくすることができます。しかしドメインの管理情報がわからなければ、そのドメインを継続して使うことができなくなってしまいます。ホームページのURLだけでなく、メールアドレスも全て使えなくなってしまうのです。

ホームページは大切な会社の顔であり、ドメインは財産です。メールアドレスは家庭にとっての電気や水道と同じく「ライフライン」とも言えるでしょう。

今の時代、「ワシはITのことは分からん。」と言ってアルバイトに任せているような社長は経営者失格です。会社のハンコと同様、最高責任者として、社長が自ら管理すべきものなのです。