何度もこのブログに書いていることなのですが、最近もまたあるヨーロッパのお客様と電話で話していて気づきました。
欧米の人は日本の話をするときに「ヨーロッパと違いアジアでは…」と、よく言います。ここでいう「アジア」には日本が含まれています。ところが、確かに地図上そして地理的には日本はアジアの一部ですが、日本での認識としては、日本は「アジア」の一部ではありません。日本は日本という1つの独立した国です。
私たちの感覚から言うと、「アジア」と言えば、中国、香港、韓国、タイ、ベトナム、シンガポール、フィリピン、マレーシア…などの国をイメージすることが多いでしょう。そしてその「アジア」の中には日本が含まれていないのです。
日本は日本で、アジアではないという感覚です。
なので、例えばヨーロッパの人が日本に来て、「ここアジアでは」という話をすると、多くの人たちが最後に、「アジアについては理解しました。では日本についてはどうですか?」と言う質問をします。そうすると、そんな話をした欧州の人は、意味不明な顔をします。アジアの定義がすれ違っているからですね。
翻訳でもしかり。Asiaという単語を「アジア」と直訳すると意味が通らなくなることがあります。
マーケティングや営業の人は特に注意が必要です。