他の言語と比べ、日本語は表現が非常に多いのが特徴です。一つのことで、実に多種多様な表現があります。
今日英語版Facebookで話題になっていたのは、日本語で「私」という表現が数十もあるということです。でもよく見ると、「朕(ちん)」とか「妾(わらわ」とか、一体いつの時代だよ…と思うものもありました。まあ、Facebookの投稿はネタなので仕方ありません。
しかし自分が使ったり耳にしたことがあるものだけでも、考えてみたら結構ありますね。今ざっと思いつくのを書くと以下の通りです。
<ごく一般的な表現>
私、わたし、ワタシ、わし、ワシ、わたくし、あたし、あたい、僕、ボク、俺、オレ、自分、うち、ウチ
<ビジネスの文語表現>
小生、小職、本職、弊職、当方、本官、筆者
<地方の表現>
おいら、おら、オラ、おらさま、おい、わー、わて、わい
<古典>
それがし、朕、我輩、吾輩、我が輩、吾が輩、己(おのれ)、余、わらわ
恐らく多くの人が日常的に使うものだけで20以上、地方から古典まで本当に全部を網羅しようと思うとこの数倍はあるでしょう。100を超えるかも知れません。一方、英語では「I」以外に使うことは滅多にありませんね。
日本語のSEO、キーワード設定が他の言語では考えられないくらい複雑な理由の一つです。