新幹線に関するアンケート*で4割以上もの人が静寂車両を求めているとのことを知って驚きました。
実は私も全く同じ考えなのです。多少割増料金を払ってでも音のない静かな車両というのは私の強い希望です。
数年前アメリカでワシントンとニューヨークを電車で移動した際、「QUIET」と書いた車両が1両ありました。その中ではおしゃべりが禁止なのはもちろんのことキーボードの音なども禁止となっていました。静かに読書を楽しみたい人、くつろぎたい人、睡眠を取りたい人などが利用できるようになっているようです。私は迷わずその車両に乗ったところ、やはり音が1つもなく完璧に静かでとても快適な車両でした。
日本の場合、とにかくアナウンスを沢山するのがサービスだと思われている節があります。駅では間髪入れずに、しかもかなり大きな声で数々のアナウンスがされています。地下鉄に乗っても同じ、新幹線に乗っても同じです。必要最小限に絞ればいいのにといつも思ってしまいます。
経済的にも文化的にも「大人」になったはずの日本です。そろそろ連発アナウンスが良いサービスだと考える文化から、静かにするのが最高のサービスだという文化に移行するときがきているような気がします。
(*交通経済研究所「新幹線車内におけるサービスニーズについての一考察」)