スキーでよく行く新潟県のある小さな街に二軒の飲み屋さんがあります。
その二軒のマスターたちが10年ごとに同じ会話をしてるというのがとても面白いのです。私が聞いた店のマスターが40歳の時に他店のマスターに「おい何歳まで商売やるつもりだ?」と聞いて、お互いにあと10年は頑張ってやらなきゃなと言う結論になったそうです。
そして50歳の時に会って同じ会話をしたところ、またあと10年はお互い頑張ろうぜという事になったそうです。
また10年後20年後も同じ話をして…結局、今はお互いに70歳を過ぎ、最終結論としては、体が頑張れるところまで、とにかく頑張ろうぜという事なったそうす。
二人とも金儲けや商売というのではなく、やはり仕事が好きでやっているのです。また、お客さんや地域の人たちに尽くすのが生きがいになっているというのがわかります。
一軒はバー、もう一軒は居酒屋なので、客層も少し違うため、決してライバルではないものの、やはりかつては何かと競争もあったようです。それでもこの二軒がこうして何十年もの間、お互い切磋琢磨して商売を続けているというのは、立派なことだと思います。
私も業種は全く違いますが、商売の、そして人生の素晴らしい大先輩たちから学ぶことは多々あります。