私自身、どんな時でもあまり細かく聞かれたり説明されたりするのは苦手ですし、人に対しても細かく指示したり説明したりしないで、原則任せるようにしています。
例えばタクシーに乗った際、運転手さんが細かく道順を聞いてくることがあります。最初に「では、青山通りから外苑西通りを抜けて…」くらいの大まかな道を聞かれるのは構いません。しかし、「この道をまっすぐでよろしいでしょうか?」「次の信号を右でよろしいでしょうか?」と細かく聞かれるのは嫌ですね。「お任せします。」と言ってしまいます。運転手さんもプロなのだし、それを信用してこちらも任せているのだから、都度聞かないでほしいのです。
料理の説明をされるときも同じです。珍しい食材や料理ならともかく、ありきたりのものが並んでいるのに、「こちらがエビフライで、こちらがハンバーグで」などと言うのは、どう考えても過剰でしょう。
そういえば、ずっと前にビジネスで使った高級レストランでは、女性同士のお客さんには細かく料理の説明をしたのに対して、明らかに商談中だった私たちにはあえて何も説明しない店員さんがいました。「この人、プロだな。」と感心したものでした。
私たちの仕事でも同様です。私は原則、お客様に対しても細かく報告したり説明したりしないようにしていますし、そのために私たちが依頼され、任されているのだと思っています。しかしお客様によっては、「勝手に進めてないでほしい。」「都度、確認してほしい。」と言われることもあります。細かく相談されたり、報告されたりすることを好まれる方もいるものです。
相手によって使い分けること、さじ加減を上手にすることが大切だと思います。