これも海外のビジネスマンに時々聞かれることがあります。
もちろん日本でお金の話がタブーだというわけではありませんが、でも何となく控えめにしていることは事実かも知れません。江戸時代の習慣が残っているのか、仏教や儒教の影響なのか…。とにかく、お金の話をするのは卑しいことだと思っている人が、今の時代でも多いように思います。
日本では例えば何かを買う時、または販売する時に、いきなりお金の話をすることはまずありません。特にB2Bでは、まず世間話をして、それから本題の商品やサービスの話を延々として、納期の話をして…そして大抵は、最後にやっとお金の話です。いや、お金の話はまた次回に持ち越したり、数日後にメールしたりということもあります。B2Cですら、お金の話は最後にするのが一般的ですね。
欧米ではどうかというと…。やはり人により、国により違うでしょう。日本と同様、人によってはお金の話を控えめにする人もいます。その一方で、いきなり値段を聞いてくる人もいます。日本ではめったにいないタイプですね。ただ、全体的には総じて日本よりもオープンだと思います。
また、米国では子供の頃からお金に関する教育をしっかりとやっています。中学生くらいで既に投資のことや運用のことなどを学ぶ人も沢山います。そのためか、お金に対して(いい意味で)シビアな人も多いようです。私が良く知っているヨーロッパの人を数名思い出しても、やはりお金の話はシビアでした。日本にはいないタイプが多かったような気がします。
控えめなのは美徳ですが、お金はビジネスの基本的な目的であり、個人の生活にも大変重要なものです。もっと若いうちから沢山学び、オープンに話すことができる習慣も必要だと思います。