最近、友達などがFacebookに投稿しているのを読むと定年に関することが増えてきた気がします。よく考えたら、自分自身がその年に近づいてきているので、当然、学校の同級生や会社の同期も定年前後の人が増えてきているのでしょう。
しかし…この定年退職という制度は当然のように通っているものの、なぜ60歳で強制退職と決まっているのか不思議です。
ちょっとネットで調べたところ、これが制度として出来たのは明治30年で、当時は55歳が定年だったそうです。その時代の平均寿命が43歳だったというから、55歳まで雇用されているというのは実質的に終身雇用だったのでしょう。そして時代とともに平均寿命が延びて60歳または65歳で定年ということになったわけです。
しかし、その理屈だけで考えれば、今なら100歳が定年ということになります。ただ年功序列で給料が上がってく日本企業で100歳まで働かれては大変なことになってしまいます。そう考えると60歳で退いてもらうのが妥当なのかも知れません。
あと、この定年制度は元々中国から来たという話もあるようです。中国では一定の年齢に達したら潔く次の人に地位を譲るためという理由だったとのことです。
とても説得力がありますね。
が、そう考えると、役員は定年がないというのは矛盾しています。70歳、80歳の人がいつまでも社長に居座って後継者に座を譲らない問題の対策として、役員こそ定年制にするのも一考に値するでしょう。
いずれにせよ、明治時代から日本に根付いている制度を変えることは、そんな容易ではなさそうです。