大阪・関西万博がスタートしました。とりあえずは開会式、開幕式ともに大きな事故もなく無事に終わりなによりです。
私は関西出身として万博の開催は素直に喜びつつ、その経済効果に一定の期待はしているものの…やはり現実問題、いろいろな要因を考えると厳しいのは明らかです。
案の定、帝国データバンクの調査によると、56.5%もの企業が「期待できない」(期待できない+あまり期待できないの合計)と回答しているようです。その一方で43.5%が「期待できる」(期待できるとやや期待できるの合計)と回答しているのは、ちょっと予想外です。
2025年4月10日帝国データバンク「大阪・関西万博」に対する企業の期待度アンケート
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250410-expo2025
地域別を見ると大阪が「期待できる」と回答している割が一番高く62.0%、ついで兵庫が57.9%だそうです。やはり直接的に関係があり、人の流入がある程度予想されている地域はその分、期待も高いのでしょう。反対に北海道や東北、九州など、距離が遠くなるにつれ期待度が低くなっているようです。
私としては、海外旅行が生涯の夢だった50年前と違ってここまで身近になり、テレビやネットを通じて世界中の情報が手元に集まるようになった今の時代に、万博に行くニーズがあるのかは疑問です。ましてや、わざわざ他国から日本に万博目的で来る人がどのくらいいるのか不明です。
中止を求める声が多かったことや、現時点では宣伝不足やネガティブな報道、評論が先行している感は否めません。
しかし、始まってしまったからには頑張って成功に導く以外にないでしょう。
これからの宣伝努力、マスコミによるポジティブな報道、SNSなどによる良い情報の拡散などが今後の成功にむけて不可欠です。