ChatGPTが二年前にデビューし爆発的に普及し始めて以来、私たちの業界では頻繁にこのことが話題になっています。

ChatGPTに代表される生成AI(Copilot、Geminiなど)で自動生成された文章はGoogleで検索されない、あるいはヒットしにくいのでしょうか?

諸説がありますが、私が知っている限り、答えは「No」、つまり、そんなことはありません。

実際、Googleは「正しくAIを使っているのであれば、ガイドラインに違反しない。」と断言しています。

“Appropriate use of AI or automation is not against our guidelines. “

*Google Search Central Blog, Feb8, 2023

もちろん、検索ランキングを操作するだけの目的でコンテンツを自動生成した場合はGoogleのスパムポリシーに違反します。(出典:同上)これは、AIが生成した文章でなく、人間が書いた文章だって同様ですね。

AI自体は別に今始まったことではなく、50年も前、つまりネット以前の時代からあるものですし、これまでも文字を起こしたり、翻訳したりすることに使われていました。当然、それに対して「自動生成された」というだけの理由で検索ランクが下がることはありませんでした。ただ、その結果として内容の質が低くなったり、間違った情報が入っていたりするとランクは(当然)低下します。

私たちの経験では、英語ホームページを自動翻訳しただけの読みにくい日本語文章は検索でヒットしにくいことがわかっています。

AI生成の文章も同じです。その文章が読みにくいものであったり、不自然な内容であったり、他サイトの情報を丸写ししただけでオリジナリティがないものであったりするとランクは下がりますし、場合によってはスパム扱いされてしまいます。

結局のところ、使う道具にかかわらず、読む人にとってプラスとなるような情報を提供することがSEOの王道です。

この20年間に渡り何ら変わりはありません。