以前にも一度書いたことがあります。日本の大企業でWEB広告の専門家やSEOの専門家がいることは稀です。また法務部に資格を持った弁護士がいることも極めて稀です。司法書士や弁理士などの有資格者すらいないのが通常でしょう。欧米の大企業だと大抵は「Inhouse lawyer」と言って社内に弁護士がいます。Googleなんて1000人以上の弁護士がいるという話です。日本のメガバンクですら、1人いれば良い方ではないでしょうか?
 
その他の部署も同じです。銀行の経済調査部といっても部長が経済学博士を持っているわけではなく、先月まで支店で営業をやっていた体育会系営業マンということだってあります。単なるローテーションで営業部長になったり経済調査部長になったりします。システム部だってシステムを知らない人が部長になっていることも多々あるでしょう。
 
それどころか、国の大臣だって同じです。IT大臣がパソコンを使ったことがないなんて笑い話でしかありません。法務大臣、その他の大臣で本当に専門的な知識や資格を持っている人がどのくらいいるのでしょう?
 
日本でスペシャリストが育たない根本的な理由の1つだと思います。