これ、関西方面の人なら「そりゃそうだ。」とすぐわかることなのですが、それ以外の人は何のことかさっぱりわからないでしょう。ましてや海外から日本に初めて来る人が知るわけはありません。

阪急電車、阪神電車の梅田駅はJRの大阪駅とつながっています。つまり、実質的には梅田=大阪なのです。初めて来る大抵の人は知らずに迷います。

ところか!

新大阪駅は「新大阪」という名前の割には大阪駅と全然違う位置にあり、徒歩では行けません。電車で1駅移動します。新大阪から新幹線に乗る人が、そうとは知らずに大阪駅に着いてアタフタしているのを頻繁に見かけます。

そういえば、新幹線の新神戸駅、新横浜駅もそれぞれ神戸や横浜とは全くちがう位置にありますね。名前の理屈はわかりますが、ユーザーの立場から見た分かりやすさを全く考えていない、とても不親切な名称だと思います。

ここで難しいのは、これらのややこしい名前も現地にいる人にとってはごく当たり前のことであり、言われなければ、こららの名称が地元以外の人にとって分かりにくいということすら、気づかないということです。しかし初めて来る人には、地元の人がこれらの違いを丁寧に説明しておくことが不可欠です。

いかに相手の立場で考えて分かりやすい名前をつけるか、相手の立場で物事を考えられるか、相手の立場で説明できるか、これらは、マーケティングではとても大切なことなのです。