建設予算の使い切りを目的とした年度末の道路工事はあまりにも有名ですが、同じような事は民間企業、団体でも多くあります。

日本だけなく海外でも同じです。特に多くの欧米企業は決算が3ヶ月毎なので、その都度、新たな予算が割り当てられ、使い切りが起こるのです。なので四半期末である、3月・6月・9月・12月には少し余裕のある見積もり依頼が来ることがあります。

我々業者にとっては嬉しい話なのですが…だからといってここで法外な見積もりを出してしまっては、せっかくこれまで築き上げてきた大切な信頼を失うことになりかねません。

似た話は、予算の使い切りだけでなく富裕層相手や資金豊富な大企業相手のビジネスでもあり得ます。

相手がお金持ちだからと言って、相場以上に高いものを売りつけようとしたり、水増ししたような見積もりを出してしまっては、やはり信頼を失うでしょう。

そういう時は値段を無理やり上げるのではなく、日頃は検討していただけないような+ αの商品を提案するのが正解です。予算がきつい時に軽くスルーされてしまった付加的な商品やサービスも、こういうタイミングなら見直していただける可能性が高いものです。

お客様が予算使い切りの話を持ち出してきた時は、さらにお客様のお役に立てるような前向きな提案をすることが、信頼関係を保つ上でも非常に大事だと思います。