これは採用面接のときだけでなく、毎日色々な人と会い、色々な仕事をしながら痛感していることです。
30年も前なら自己紹介も人の紹介も「xx大学卒、xx商事に勤務」という一言だけでした。それだけで、「優秀な人ですね~。」という具合です。そもそも昭和時代から何ら変わっていない日本式の履歴書は今でもその形式ですし、親だって子供を有名大学に入れて有名企業に就職させるのが「教育」だと思っている人がいまだに大勢いるのも事実です。
また面接で聞かれることや、自己PRなどに書くこともしかりです。「xx学を勉強しました。」「前の仕事でxxを学びました。」という話が大半です。
しかし現実、特にネット+スマホ+AIの時代、グローバル化の時代に勝ち残るために必要なことはまったく違います。
まず、日本の有名大学は海外では誰も知りません。「東大や京大なら世界的にも有名」と信じている人もい多いようですが、では反対に、みなさんは米国、英国以外の有名大学をどのくらい知っていますか?
次に、学校で暗記したことやこれまでの職場で覚えたこともネット時代では役立ちません。大半のことは手に持ったスマホで検索すれば10秒で答えがでますし、検索できない複雑な内容だってAIを使えば簡単に出てきてしまいます。
それに代わって大事なのは、何ができるかです。特にGoogle検索やChatGPTでは答えが出てこないことが出来ること、その実績があることが非常に重要なのです。
「飛び込み営業ができます!」
「見た人を引き付けるデザインができます!」
「海外との値段交渉が英語でできます!」
これらの能力は学歴も職歴も関係なく、まだAIでは対応できないことです。
こうした「これが出来る!」という本当の能力が、これからの時代ますます必要になってくるのは確実です。