海外との取引は毎度のことながら時差に一苦労します。オーストラリアやアジア諸国なら日本とそれほど大きく違わないものの、ヨーロッパや北米のお客様とは昼と夜が逆転しているため、連絡を取るのが大変です。特にコロナ以降はウェブミーティングが気軽に行えるようになったのは良い一方で、時差の問題が解決したわけではないので、帰ってマイナス面が増えたような気もします。
さて、それ以外にも実は時差の問題はたくさんあります。
例えば、週末と祝日です。欧州で金曜の昼に日本にメールを送った場合、日本ではすでに金曜夜になっているので、開封するのに二日間の「時差」ができてしまいます。そして、相手国が月曜祝日がだったりすると、それだけで1つのやりとりに何日もかかってしまうことがあります。
もちろん世界有数に多い日本の祝日も海外の人にとっては悩みの種でしょう。また国によっては金曜日が休みとか、金曜日の昼からは新規の仕事を取りたがらない習慣もあるため、その分遅れることが多々あります。
また旧正月、夏休みやクリスマス休暇など休みの習慣が国によって異なります。そこでも1週間、2週間の遅れが平気で発生します。つまり、単なる物理的な時差だけではなく、祝日制度、商慣習などによる時差も頻繁に発生するというわけです。
日本国内でのやりとりとは違い、今日出した依頼が必ず明日帰ってくることはむしろ稀だと思った方が良さそうです。
海外とビジネスを行うときは常にいろいろな意味での大きな時差があることを念頭に置いて、十二分に余裕を持ったスケジュールで進めることが必須です。