ふと先日思ったのですが、私が20代ー30代の頃は私が「海外旅行に行く」と言うと必ず「お土産買ってきてね!」と返事する人いたものです。私はこれを言われるのがとても嫌でした。

が、もちろん言う方は悪気があるわけではないし、本当にお土産を買ってきて欲しいと心から思っているわけでもありません。なんとなく習慣的にそう言う人が多かったとのだと思います。

ところが最近、この会話は聞かなくなった気がします。

1990年代後半くらいから、誰でも気軽に、しかも安価で海外旅行に行ける時代になったからでしょう。全部コミコミで10万円以下、いや5万円以下で行けるツアーなども出てきて、週末に国内旅行と同じ感覚で行けるようになったのは素晴らしい時代の進化だと思っていました。

それが最近になり、また昔に逆戻りしてしまった感があります。お土産を買ってきてくれと言う人はいませんが、その一方、海外旅行に気軽に行く人も激減してしまいました。日本のパスポート保有率は17%です。世界最強のパスポートの1つであるのかからわず、みんな一体どうしたのかと思ってしまいます。

海外旅行が高くなったという理由もよく聞くものの、それは米国や欧州の一部の話であり、必ずしも全てが高額になっているわけではありません。場所や時期を選べば今でも10万円以下で行けるところはたくさんあります。

にもかかわらず、「高くて行けない!」と言っている人は、自分で調べることすらやっていないのではないでしょうか?

マスコミが「ハワイでハンバーガー5000円!」などと、うれしそうに次元の低い報道するのを聞いて、真に受けているのでしょうか?

日本人の海外旅行離れは嘆かわしい限りです。