私は、この言葉を知らなかったのですが、ウィキペディアによると、以下の通りだそうです。
「容認されない言動を行った」とみなされた個人が社会的正義を理由に法律に基づかない形で排斥・追放されたり解雇されたりする文化的現象を表す
政治家が失言により更迭されるのがいい例でしょう。政治家だけではなく、有名人スポーツ選手などでもありますし、人個人ではなく、企業等がこれを受けることもあります。最近でAmazonやスポーツメーカーのNikeなどがボイコット運動されたこともありました。
もちろんキャンセルカルチャーはネット時代独自のものではありません。大昔からあったことです。それがネット時代になり、SNSなので簡単に炎上してしまうようになったため、一気に増えてきたというわけです。これまで少数の聴衆を相手に話していただけでは特に誰も気にしなかったことが、今はネットで拡散されてしまうため多くの人の目に触れるようになりました。そしてその中で誰かが小さな問題に気づき騒ぎ出すと一気に拡散してしまうという仕組みです。
これに対し、日本の場合、とにかく火を消すことを最優先に考えます。直ちに待ちを認め、謝罪をし、問題発言を行った人を解雇するなどの措置が取られがちです。
しかし、それだけでは問題を根本的に解決することはできません。特にグローバル展開をする会社が日本的にすぐに何でも非を認め謝罪しているようではいけません。
内容をよく調べ、場合によっては毅然とした態度をとって、立ち向かうことも時には必要なのではないでしょうか。
