ずっと前にスタバに入った時に私も同じことを考えていましたが、今朝届いた何かのDMにも書いてあったので、ふと思い出してしまいました。
スタバコーヒーのサイズで一番大きいのは「グランデ」と書いてあります。イタリア語の「grande」で、英語だとgrandですね。ラージと同じく「大きな」という意味ですが、ニュアンスとしてはラージよりも1つ上という感じです。なのでコーヒーのサイズとしてはラージ(スタバではトール)の上にあり、それで合っているのですが…言葉の響きとしてグランデは大きいどころか巨大なイメージがあります。私が想像するのはビヤホールで出てくる大ジョッキくらいのレベルです。
ところがですね…実際は、普通サイズのカップより少し大きいくらいです。一番大きなサイズではあるものの、グランデという響きから私が想像するサイズと比べるとかなり小さく感じます。恐らく私と同じことを考えている人も多いでしょう。でもグランデと言われるだけで沢山入っているような気になり、満足してしまいます。
これって色々な名称、色々な広告に共通しています。
先日買った小型加湿器に「ハイパワー」と書いてありましたが別にフツーです。サイズ相応のパワーですし、数字で見るとそれほど高くありません。当然、大型の加湿器と比べると大きく劣ります。しかし「ハイパワー」と書いてあると、そんな気になってしまいますね。
よくある「高性能」とか「高品質」も同じです。いずれも根拠に乏しいものです。
日本の場合、法律的に「No1」とか「1番」という言葉を使うには客観的な根拠が必要なので簡単にはできませんが、「高品質」なら構わないのでしょう。もちろんグランデも同じです。
そういえば米国のレストランで店の名物料理はメニューに「Our World Famous」と書いてあることがよくあります。名物がハンバーガーなら「Our World Famous Hamburger」という具合です。別に、それが本当に世界的に有名なハンバーガーとは思えないものの、書いてあるとそんな気になってしまいます。
景品表示法に抵触するような誇大広告はもちろんNGですが、やはり出来る限りよく受け止められるような上手な表現は大切だと思います。
