以前にも書きましたが、先日見たデータよると、外国人にとって日本はますます労働する魅力がなくなってきているそうです。

その原因として一番に挙げられるのが円安です。これは説明するまでもありませんね。年間3百万円稼いだものが、かつてなら3万米ドルに換算できたのに、今では2万米ドルにしかなりません。3分の2に目減りしてしまったわけです。日本国内で円で使うのなら全く問題ないものの、本国にいる家族に送金するのであればかなり無理があります。

日本の低い給料水準もこれにをかけます。世界チェーンであるマクドナルドの最低時給だけで比較すると、東京は1200円なのに対し、ニューヨークは2400円と、ちょうど2倍の開きがあります。この2つを組み合わせて考えれば一目瞭然です。アジアの国、特にドルに為替レートがリンクしている国にいる家族に送金することだけを目的に考えれば、日本のマクドナルドで働くより、米国のマクドナルドで働いて稼ぐ方が理にかなっていることになります。

為替レートが決まるは、もちろん金利や市場の需給関係などテクニカルな要因があるものの、国力の差を反映している事は間違いありません。給料水準も然りです。

なぜ日本がこんなに低下してしまったか、魅力のない国になってしまったかを全員がしっかりと考え直すことが必要だと思うのです。