横断歩道で停止してくれた車に対し頭を下げる小学生の動画がSNSに投稿されていました。

それを見て多くの人が「日本は素晴らしい国だ。」「日本の教育は行き届いている。」「子供たちも礼儀正しい。」などと絶賛している一方で、「なんで頭を下げる必要があるのか?横断歩道で歩行者に譲るのは、運転手の義務だろう?」というコメントも書かれていました。この人は、すべてに対して感謝を示す日本の文化を理解していないようです。

もちろんすべてに感謝を示すのは日本だけではありません。米国でも欧州でも、例えばレストランで店員さんが何かを運んでくるたびに「Thank You!」と言います。ここで「金を払ってるから当然だ。」とか「配膳するのは彼らの義務だから礼を言う必要はない。」などの議論は起こりません。人に対し常に感謝をするというのは、多くの国で一般的なのです。

ところが、日本の場合はこれに加えて物や場所に対しても感謝する習慣があります。

あらゆるものを粗末にしない、特に食べ物は残さない習慣は、それらに対して感謝をしている表れでしょう。また、武道では道場の入退出時に必ず礼をします。そこは神が宿る神聖なる場所だという意識があるからです。

日本のちょっとした一面かもしれませんが、いろいろな習慣や物の考え方を表現している好事例の一つです。海外企業が日本でビジネスを行う時はこんな習慣も理解しておく事が大事だと思います。