友人から聞いた話です。福島県にある企業が東日本大震災で大きな被害を受けた後、非常に多くの助成金をもらったそうです。さらに復興関連のビジネスだっために特需が起こり、助成金による収入と合わせてかつてないくらい利益がでたわけです。それは復興に貢献しているのだから、素晴らしいことだと思うのです。

しかしその後、そこで得た大きな利益を使って事業を一気に多角化し、新規分野に参入し、東京や大阪に支店を作り拡大したものの、それらの新規事業はまったく伸びず、最終的には倒産してしまったということです。

これ、「あるある」だと思います。その友人曰くは、東北地方の企業で既にいくつか例があるとのことでした。

この話は東日本大震災のことでしたが、今回の「コロナ特需」だって同じことになりえるハズです。

そういえば、帝国データバンクのニュースで「ゾンビ企業」という言葉がありました。コロナの前に既に業績不振で倒産寸前だった企業が莫大な助成金を受けて延命しているというパターンです。これらの場合は特需があるわけでもなく、助成金という生命線が断たれた途端にアウトになってしまうわけです。また、助成金を受けたがために本来すべき改善努力を怠ってしまい、経営力、集客力が無くなってしまった会社もあるでしょう。

これから先の3年間、これまでの3年間にはなかったことが沢山起こりそうな予感がします。