iPhoneに標準搭載されているAI機能「Siri」の創業者であるアダム・チェイヤー氏の講演を聞いてきました。

Siriを開発した当初の話や、Appleのスティーブジョブズ氏から突然電話がかかってきて翌日に自宅まで行った話など、テクノロジー史に残る出来事の裏話を興味深く聞かせてくれました。

そして公演の最後に、「AIは人の仕事を奪うか?」という話題になりました。そこで引用されたのは、ボストンコンサルティンググループのよる調査です。(出典:Harvard Business School

これによると、AIを使って仕事をした人は、使っていない人に比べて12.2%多くの仕事をこなし、25.1%早く終わらせ、43%質が高くなるという結果が出たそうです。つまり、AIを使うか使わないかで仕事のレベルが格段に違うということです。一方、話には出なかったのですが、私が原文を読んでみたところ、実はAIを使った仕事は正確性に欠けるというデータもあるようです。つまり現時点では、AIは人に置き換わるものではありません。

チェイヤー氏の結論としては、「AI will not take your job, but someone who uses AI will take your job.」(AIはあなたの仕事を奪わないが、AIを使う人があなたの仕事を奪うだろう。)ということでした。

とても説得力があり、現実味がある話だと思います。