そんな話を最近読みました。
ホテルや飛行機の価格が需要によって大きく上下するダイナミックプライシングについてはこのブログに何度となく書いています。それがレストランの価格にも使われるようになるというのです。
最近、大きなホテルチェーンなどでは平日と比べてGWや盆、年末年始の価格が二倍、三倍、あるいはそれ以上に跳ね上がることがあります。これは株や土地、農作物と同様で、需要と供給を正確に反映しているものであり、(好き嫌いは別として…)ある意味正しいと言えます。ところがレストランで料理の値段というのは、高級食材でたまに「時価」というのがある以外は固定価格です。これがホテルなどと同様、お客さんの入り具合によって値段が変動するようになるというわけです。
例えば平日の午前中ならコーヒーが300円だけど夕方は500円、土日は800円になるという具合です。料理、ビールやワインについても同様で、時間帯によって値段が変化するという仕組みです。レストラン側としては混雑を分散できるメリットがありますし、お客さん側としては時間帯をうまくずらせば安くなるというメリットがあります。
この方法は、これまでなら都度メニューを書き換えるわけにはいかなかったから不可能でした。それが今の時代ならメニューをタブレット端末にしたり壁掛けモニターにすれば簡単にできることですね。当然、価格決定もAIなどで自動化されるという仕組みです。
どの程度受け入れられるかは未知数ですが、近い将来、身近になっていく可能性もありそうです。