「待ちのポジション」という言葉を久々に聞きました。私が最初に聞いた時は大企業に勤めていた新卒・新人だったのでまったくの人ごとだったのですが…。

大きな会社では部長や支店長、所長などで活躍した人がその役職を定年前に後任者に譲った後、次のポジションに着くまでの間に特に大きな役割がないポジションにつくことがあったそうです。あと数年で定年退職なので大きなことや新しいことを任されることはなく、かといって役員に昇格するわけでもありません。また日本の法律ではクビになることもありません。その時に一時的に置かれるポジションというわけです。そして定年までの間に何か適切なポジションが出てくればめでたく着任しますし、そうでなければそのまま定年退職というわけです。

その際、すべてに対してやる気を失って窓際族(この言葉も死語?)と化し、文字通り窓から外を眺めて何もしない人がいる一方で、これをチャンスと考えて自ら何か新しいことをする人、資格を取る人、独立起業する人もいるわけです。私の知り合いでも、そういう立派な人が沢山いる一方で、何もしない残念な人もいます。

大企業の主要ポストで活躍した人なら十分な能力があるはずなのですが…もったいないと思います。