日本では昔から情報は無料という意識があるのか、高額のセミナーやコンサルティングが理解されにくい雰囲気があります。新聞や雑誌、テレビなどで得られる情報は実質的にほぼ無料ですし、ネット時代になって更に無料感が強まったかも知れません。

一方、欧米ではテレビやネットの情報は日本と同じくほぼ無料ですが、金融や不動産投資、経営、ITなどの専門的なビジネスのセミナーでは1日10万円は当たり前で、20万、30万、いやその何倍もするセミナーもあります。プロのコンサルタントを一日雇うのも同じで、1日20万円なら安い方、1日100万円、いやそれ以上することだってあります。

これらは何が高いのでしょうか?

その先生たちの給料が高いのはもちろんですが、それは一部です。本当に高いのは情報料やノウハウ料なのです。

例えば金融や不動産投資セミナーに出席して得た情報で1億円稼げるのなら、1日20万円のセミナーは安いですね。コンサルタントに会社の経営を分析してもらって、その結果会社の売り上げが10億円アップできれば、100万円のコンサルティング費用は安いものです。その情報やノウハウは先生自身が作ったものもあれば、会社として長年蓄積されていたものもあるでしょう。その情報に対する費用なのです。

もし、何かの技術的なノウハウが未公開でしかも画期的なものであれば、それが書かれた紙1枚が1億円だってあり得ます。いや、軽くそれ以上かも知れませんね。私たちの仕事でも、もし確実にGoogle検索結果のランキングがアップできる誰も知らない秘密があるとすれば、たとえそのノウハウが1行の文章であっても1億円する価値はあるはずです。

これからの時代、目に見えるものではなく、目に見えない情報の価値がますます高くなることが予想されます。