初めて高級な鰻屋に行った時、うな重1つ注文しただけなのに1時間も待たされました。

通常、飲食店で待つ人がイライラしてくるのは15分間を過ぎたあたりからと言われています。私も同じです。1時なんて論外ですね。うな重なんて10分以上待つことは私にとって考えられないものでした。

ところが調べてみると、ちゃんと鰻をさばくところから鰻重を作るには通常40分かかるそうです。店だと他のお客さんもいるので、1時間というのは実は普通なのです。

知りませんでした。いや、私のようにそれすら知らないヤツは高級店に行く資格がないのでしょう。

しかしですね….。
客の立場としては、むしろ知らないのが一般的じゃないですか?店の台所がどんなに大変であり料理がどんなに手間がかかるかを、客が理解している方が稀です。なので、店としては客にせめて「1時間かかりますよ」というべきなのです。あるいはどこかに書いてあるべきなのです。

これはどんな仕事でも同じです。

私たちの仕事だって、1か月以上かかる大掛かりなシステム開発もお客様から見ると「なんで3日で出来ないんだ!」となるかも知れません。ちょっとしたホームページ制作やサーバの設定なども同じです。お客様は作業内容まで知らなくて当然です。数分で出来ることと思われても仕方ないのです。

不要な誤解をさけるためにも、私たちの方から事前に詳しく説明し、ご納得いただいた上でプロジェクトを進めていくことが大切なのです。