30代の頃に米国で受けた講習で先生がみんなに対して「プロとは何か」と尋ねたことがありました。みんなは「仕事でお金をもらうこと」とか、「エキスパートであること」とか、「毎日の大半をそのことで費やすこと」など、色々な回答をするのですが、それに対して(日本のように)先生が正解を1つ決めるのではなく、すべての意見を「その通りだな」と受け入れていたところが何ともアメリカらしいと思いました。
さて。
みんなの意見が一巡した後、先生が「私は、プロとはプロの道具を使える人だと考えている」と話しました。素人が使わないような専門的で高度な道具、多種類の道具があり、それらを上手に使いこなせるのがプロだということです。
なるほど。珍しい切り口ですが、確かに多くの業種で通じると思います。料理人、自動車や家電修理の技術者、大工さん、お医者さん、音楽家、スポーツ選手…すべてプロならではの高度な道具があり、それを使いこなしていますね。
私たちも同様です。ホームページ作成やデザイン、WEBマーケティングなどまずはパソコンが必須ですし、当然、一般家庭とは違うランクのものを使っています。またソフトやオンライン上の道具も個人では使わないような高価なものを利用しています。
色々な業種で、やはり同様です。投資として十分にお金をかけていい道具を選ぶこと、そして(もちろん)それらを使いこなすことはプロとして不可欠なのだと思います。