先日開催された新経済連盟のイベントで楽天の三木谷会長がそんな話をしていました。

「なぜメタ(Facebook)はあれほど巨額の利益があるかといえば、楽天は1億人しかターゲットにしていないのに対し、メタは60億人をターゲットにしているからだ。」ということです。楽天は確かに海外部門はあるものの、基本的には国内がターゲットです。日本の大多数の企業は同じでしょう。

しかし、昭和初期には既にパナソニック、ソニー、トヨタなどが最初から世界市場をターゲットにしていたわけです。当時は海外なんて宇宙みたいに遠い存在で、海外に行くなんて今でいう宇宙旅行くらいにハードルが高いものだったに違いありません。なのに、その時代に創業者やトップの人たちが自ら欧米に足を運び、市場を開拓しているのです。海外マーケットに関して何の情報もない時代です。英語だってほどんど話せなかったはずです。

それと比べれば、今、海外市場に進出することは、非常にたやすいハズです。にも拘わらず、日本で大多数の企業は国内しか見ていないのは、何ともおかしなことではないでしょうか?