もう20年以上も前の話です。当時勤めていた外資系企業で、社長の誕生日をサプライズでお祝いしようとみんなで企画しました。何も言わずに裏で準備を進めておき、いきなりケーキを出して本人をビックリさせて喜ばすという方法ですね。

で当日の昼前に一人が、「社長、本日の昼ミーティングはみんなスケジュールが詰まっているので、近くで食事をとりながら行いましょう。」と言って、社長を近所のレストランにつれだしていきました。そして本当に食事をとりながら打合せして最後にロウソク付のケーキがいきなり登場するという計画だったのです。ところが…なんと、店に入って全員が席に着いた瞬間、店員さんが来て大きな声でみんなに向かって言いました。「幹事の方はどなたですか?バースデーケーキの準備がありますので、こちらへお越しください。」

…これですべてが台無しです。

まあ、幸い社長は人格者なので、その時点で大げさに喜んでくれ、ケーキが来てからも再度喜んでくれましたが。

似たようなことは、私個人的にも別のレストランで過去に1度ありました。事前から頑張って考えていたサプライズの計画が、店員の心ない一言でぶち壊れたのです。

欧米では習慣としてこういうサプライズ計画があるのでレストラン側だって当然のように気を配ってくれるものです。まだまだ日本には根付いていないのかも知れません。

小さなことですが、習慣の違いを痛感しました。